摺房 想恩畫斎

鳴海伸一版画制作工房の日々

移り変わる景色 2020年夏

わたくし事ではありますが、何故か今年の夏は

身の回りの景色がものすごい勢いで移り変わっています。

 

身近な人が

お世話になった人が

苦楽を共にした人が

 

f:id:souongasai:20200814033721j:plain

ある日の大阪の夕焼け

 

 

次々と先に旅立っていく

またはその魂は綺麗に消えゆく

これまでの景色はもう思い出になってゆきます

会いたい人には もう会えません

話したい人には もう話せません

想いを伝えたい人には もう伝えられません

いつも居てくれる人は もう居ません

何かを成し遂げることもできません。

 

ある人は順番と云います。そうとも限らない

人生100歳なんて信じがたい

あるご老人はこう教えてくれました。

生きれば生きる分だけ苦しいそうです。

 

もう20年前くらいの事、祖母の看取りを機会に悲観を非難しないと

自分の心に決めました。やはり人生は1度きり。

 

あと数分後には、数日後には、数か月後には僕も旅立つかも

しれません。どれだけ生かさせて頂けるかはわかりませんが、

とにかく『今』が一番たいせつであり、与えていただいた

時間をどう生きるかを再考する2020年の夏です。

 

何か明確な答えや真実なんて見当るはずもありませんが

いま切実に思うことは『感謝』です。素直に『ありがとう』の

言葉を、精一杯、一所懸命に『ありがとう』という想いを

伝えたいと思います。

そして『出会い』に感謝申し上げます。